今回は選考辞退についてのお話です。

就職活動を進める上で、希望の会社へ面接の予約や実際に面接をしたものの

「他の会社に採用が決まった」「ホームページで詳細を確認して希望と違った」などや

「面接で内容を聞いて条件が合わなかった」「職場の雰囲気が自分の性格と合わなそう…」など

採用を辞退したいと考えるシーンが出てくることがあります。

そんなときはどのように選考辞退を伝えるのが良いのでしょうか。



◆選考を辞退する際はすぐに連絡を入れること


自分から企業へ「この会社で働きたい」と面接の連絡をしたのに断るのは悪い気がして言いづらい。

その気持ちはよく分かりますが選考辞退の連絡はできるだけ早く入れましょう。


採用担当者は一般的に大手ではない限り、主となる別の業務を行いながら面接スケジュールの調整や選考のための資料準備、

面接会場の手配など面接受け入れのための様々な準備を行っています。

あなたからの連絡が遅れれば遅れるほど調整をする時間がなくなり、その作業は無駄になってしまうのです。

人手が不足しているからこそ人材の募集を行っているわけですから

もしかするとそのせいで残業をしているかもしれません。

選考辞退の連絡を受けるのは企業にとって残念なことですが、その連絡が遅くなることのほうがよほど困ってしまうのです。


また言いづらいと思う気持ちも分かりますが、企業側からの不採用の連絡を受けることもあるわけですからお互い様です。

今回は縁がなかったと考えると良いでしょう。

相手に迷惑をかけないよう、辞退の気持ちが固まったらなるべく早く連絡を入れましょう。



◆ドタキャン・連絡なしはご法度!


面接当日になってもキャンセルの連絡を入れずドタキャンをしたり

選考辞退の連絡を入れずにほったらかしにするのは絶対にNG!

上記でもある通り、採用担当者は忙しい時間を削ってあなたのために時間を用意しています。

ドタキャンはその時間を全て奪ってしまっていることになります。


逆にあなたが採用の連絡を待っていて企業から一向に連絡がなかったら、きっと良い気持ちはしないはずです。

それと同様に面接辞退・選考辞退の連絡は必ず入れるのが最低限のマナーです。





◆選考辞退の連絡方法とその理由の伝え方


連絡の際は相手の都合も考慮し、採用担当者につながりやすい時間帯を選び、

お昼時間や就業開始前後、就業前など相手が忙しい時間帯は避けましょう。


選考辞退の連絡方法は出来れば電話が良いですが、現在在職中の方などで日中の連絡は難しい場合や

電話をかけても担当者が不在などでつながらない場合もあります。

その場合は「お電話を差し上げたのですが、ご不在とのことでメールにて失礼します。」など

その内容を記入した上でメールで伝えることも失礼ではありません。


相手へ伝えるのは基本的に「一身上の都合により、面接(選考)を辞退させていただきます」等

具体的な理由を伝える必要はありませんが

担当者から具体的な辞退理由を聞かれた場合は、以下のような理由を伝えると良いでしょう。


・他の企業からの内定を頂いた。

・面接でのやり取りから、自分が望む方向性との違いに気づいた。

・家庭のことなど自分の事情などの理由で働けなくなった。


逆に印象が悪かったことや不満点など批判と取られることを辞退理由にするのは

自分自身の印象を悪くするので避けましょう。


基本的に相手に伝える際は失礼にならないよう言葉遣いや対応には気をつけましょう。

また、連絡の際には採用担当者に面接や準備で時間・労力を割いてもらったことをお詫びしつつ

対応していただいたことの感謝を伝えることも大切です。





◆世間は意外と狭い!その後の関係を考えて行動しよう。


「選考を辞退するから失礼なことをしても問題ないんじゃ?」

「もう会うことはないし…」と、中には考える方もいるかも知れません。

しかし意外に世間は狭いものです。別の会社へ就職しても、もしかすると顧客の立場で面接した会社と接点があるかもしれません。

あるいはその採用担当者が転職し別の会社とのお付き合いで再会することも…。

あなたが希望する仕事を同じ業界でくくると意外に接点の可能性は高いかもしれませんよ。


たとえ採用活動中に縁がなかった会社だとしても、きちんとした対応をし好印象なままで終わるのと

失礼な態度を取りマイナスな印象で終わるのでは

その後、再び縁がつながる機会が訪れた場合の影響は大きいものになります。


採用活動も一期一会と捉え、丁寧な対応をすることがあなたにとってもプラスになるはずです。

相手のことを考え行動するようにしましょう。