株式会社さちばるの庭 浜辺の茶屋

提供するサービスで、お客様が満足される様子を感じた時です。この景色もサービスの一つですね。海を見ながらお食事を楽しむことを目的にご来店されるお客様がほとんどです。海の状態は毎日違います。満潮時間も少しずつ変わり、季節によって日の沈む方向が違い夏場は店内からは見えない方向に沈んでいくんです。サンセットタイムに来られたお客様は、「ラッキー!」と思えるほどの絶景が広がります。目の前の海は800メートルほど先まで浅瀬が続いているので、大潮の時は遠くまで歩いて行けます。
自然のスケールの大きさをお店の中から間近で見た際に、皆さんハッとしたり笑顔になるんです。景色・料理・自らが行ったサービスを受けて、「助かりました」や「友達や家族に勧められて来ました」と声をかけてもらうことも多いです。人に勧めたり教えたくなるような、そんな場所なんだなって嬉しくなります。お客様が喜んでくれることが自分のやりがいにもなりますし、やっててよかったと思える瞬間です。

ご来店されるお客様はお友達同士やカップル、小さなお子さま連れの家族であったり観光客もいらっしゃいます。最近では海外の団体客も多く、日によっては日本のお客様と海外のお客様の割合が逆転することも。海外からのお客様に対応する際は、簡単な英語と身振り手振りで接客するようにしています。向上心があれば、英語での会話を楽しむことができ成長にも繋がります。日常の中で実際に英語を使う機会が中々ないので、こういったこともひとつのモチベーションだと思います。
私自身、今までカフェなどで仕事をしたことはありませんでした。仕事をしていくうちに、自然とお客様それぞれの目線に立って目配りし、気持ちを汲み取りながらサービスする行動力が身につきます。

沖縄県は国内外問わず観光地として多くの方から選ばれる魅力ある場所です。災害や台風など、様々な影響を受けますが、自然というのは何ものにも代え難いかけがえのない財産です。自然を大事にすることで、地域の活性化にも繋がります。地域全体をより魅力的な場所になるような活動をしていけたらと考えています。玉城から広がりをもち、南城市や沖縄県全体をより良い方向に繋げていければと思います。
実は最近、自分自身で「天弓(てんきゅう)イン」という宿泊業を始めました。この会社とは別になるのですが、オーナーが応援してくださり、だからこそできた事業なんです。ライバルとしてお互いを蹴り落とすような関係ではなく、お互いに助け合いながら、「沖縄だったら玉城だよね」って言っていただけるような場所を目指しています。