一般社団法人 全沖縄検数協会
多様化する港湾物流ニーズに応える企業!
一般社団法人 全沖縄検数協会
港で働くお仕事に興味はありませんか?
今回は、那覇港・石垣港・平良港で物流を支える、
一般社団法人 全沖縄検数協会の平良 優さんにお話を伺いました。
お仕事の内容や、職場の環境について教えてください。
平良 優さん
(企画管理部 理事部長)
現在、140名の職員が働いており、その多くが現場検数員として船内、貨物上屋(倉庫の事)、貨物ヤード・コンテナヤード(作業場)等の各配属先で業務委託者と日々協力しながら仕事を行っています。
私たちの仕事は大まかに言って、船から貨物が上がってくるときは貨物の状態(コンテナや車、トレーラーの番号)を確認して記録し、また船に積込みするときは、リストと照らし合わせて確認をすることです。
車だったら車番や車種、コンテナだったらコンテナ番号などを記録します。更に貨物の状態が破損していたりしていないかを確認します。破損などを見つけた場合リマークと言って、書類の摘要欄にこの番号のコンテナの、どの場所が何センチ切れていましたと記載して得意先に連絡します。
また、コンテナの中に複数の荷主の荷物が入っている場合は、倉庫にて荷主ごとに仕分けして荷物の確認・破損がないか点検します。このように倉庫の仕事と船内の仕事で作業現場がわかれています。倉庫、コンテナヤード、貨物ヤードといった現場でどのような荷物がどれだけありましたという事を確認・点検し、配送業者の方にお渡しするまでが私たちの仕事です。
送り先から頂いたリストと合わなかった場合は委託業者に報告し、指示を待ちます。送り先と荷主の間に立って、物流が正確に受渡しされているか第三者的立場から証明する役割を果たす仕事です。
今のところ現場検数員は全員が男性ですが、男性でなければ出来ない仕事という訳ではありませんので、女性用の休憩所等の環境が整い次第、女性検数員の誕生も目指していきたいです。
港の仕事はどうしても大変な業務のイメージが強いので男性の検数員ばかりでしたが他社では近年、女性のフォークリフト・トレーラーの運転手など増えてきています。私達の仕事は、力仕事もありませんので、女性の方も活躍できるのではないかと考えています。また、内勤者の中には4名の女性も働いていますので、全くいないというわけでありません。
港湾内にある事務所の様子
常に安全行動を心がけて 作業しています
働くスタッフについて教えてください。
20代から60代まで幅広い年齢層が働いています。その多くが中途採用者で前職とは全く異なる方々ですが、先輩方から業務指導を受け活躍しており、検数員としての誇りとやりがいをもって日々仕事に励んでおります。検数に関する資格もありますが、現場の経験が一番大事です。10年程前までは50代が多かったのですが、今は若い人たちも増えてきて年齢の垣根を越えて、協力し合いながら業務に励んでいます。
弊会は現在の所、60歳定年退職でありますが、それ以降も本人が雇用延長を希望した場合には担当所属長の判断を得て継続して働いています。定年後も活躍している先輩方は15名近くいます。
職員はスポーツ好きが多く、草野球やサッカー・ゴルフ等を楽しむ者、また県内の主要なマラソン大会に出場する者もおります。
特にマラソン出場者は、有志が集まって大会などに積極的に参加しており、協会が作成したビブスを着用して完走目指して頑張っています。
是非、弊会の赤いビブスを着用したランナーを見かけた際には声援をお願いします。
皆さん真剣に業務に取り組んでいます
人材育成で心がけていることはなんですか?
入社してくる従業員のほとんどが未経験からのスタートで、多くの業務内容を覚えなければなりません。
現場で疑問に感じた事、不安な点は自己判断するのではなく、現場にいる先輩方に相談し、アドバイスを受けて円滑に業務が遂行できるよう指導しています。また各配属先において業務委託者としっかりコミュニケーションを図ることも重要な仕事であるということも指導しております。弊会では、大体3か月~半年くらいで独り立ちという形になりますね。
安全面に関しては港の現場では多くの大型トレーラー、フォークリフトが往来しおり、常に周囲の状況を確認して安全な場所で業務に取り組む事、不安全行動をしない事など、徹底した安全教育を実施しています。例えば、船内でコンテナの文字が見えないと周りを確認せずに近づいていく、それが不安全行動ですね。船内ではフォークリフトなどが動いています。接触したら大変な事故につながりますので周りの作業員としっかりコミュニケーションをとって、作業員・オペレーターにコンテナに近づく宣言をしてから行動するように指導しています。
港近くにある自社ビル前にて
今後の事業展望をお聞かせください。
間違いのない検数、検量、検査を基本理念に、一人ひとりが「仕事の質」を高め「公正、信頼、感謝の気持ち」でもって、公的証明機関として事業を展開し「働きがいのある職場」を目指していきます。
また現在の現場業務では主に手書きでの書類作成が多く、これらを今後ITの活用によって業務軽減できるか検討し、品質向上に取り組みたいです。今は、コンテナ番号の記録や船内でのプラン作成は手書きで描くのですが、一人一人の字の癖などありますしミスをなくすためにデジタルに移行していきたいですね。
これまで港の職場は厳しい、きつい等々のイメージでしたが最近では女性ドライバーを雇用する会社が増えておりますし、弊会も女性検数員の採用に向け環境を整えていきます。
個人的な目標としては、従業員の残業時間の平均化に取り組み、人材の確保をしっかりして安全な職場環境の中で働き甲斐のある職場にしていきたいですね。
最後に2020年3月に協会設立50周年を迎えます。今後も多様化していく港湾物流のニーズに対応し、また利用者の期待に副えるよう努力する所存です。
あなたも全沖縄検数協会で 物流を支える一員になりませんか?
会社概要
名称 | 一般社団法人全沖縄検数協会 |
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住所 | 沖縄県那覇市港町二丁目12番18号 |
この記事は2019年12月27日に公開した記事です。掲載内容は全て2019年12月27日時点の情報となりますので、記事の公開から時間が経っている場合、掲載内容と実際の内容が異なる場合があります。情報を参考にする際にはその点ご了承ください。